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 ブリタニアはモンスターだけではなく、人間による危険にも満ちています。のんびりしていると、あっという間に狩られてしまうでしょう。この章では、人間に対する防御法に関して説明します。なお、PK、盗賊はFeluccaにしか存在しませんが、MPK、取引詐欺はTrammelでも遭遇する可能性がありますのでご注意下さい。

PK対策

 ガード圏外ではPKが最大の敵と言えます。泥棒と違って100%の防御法は有りませんが、被害に遭いにくくなるテクニックは存在します。ここでは、PKされにくくなる方法について説明します。今となってはTrammelに居ることが最大の対策ではありますが、Feluccaに行く時には気を付けましょう。

危ない所に近づかない

 冒険者にとって美味しいところは、PKerにとっても美味しい所です。冒険を求めるのが冒険者なので、ある程度は仕方有りませんが、できるだけ穴場を見つけた方が良いでしょう。(著者自身は、極力PKerが少ない所を選んで狩りに出ているため、遭遇する自体がほとんどなく、メインキャラの被PK経験もありません。こないだレッドネームいるの承知でふらふらして死んだけど(汗)

大事な物を持ち運ばない

 死んでも最小限の損害で納めるようにするのが第一歩です。家を持っている人なら、自宅の鍵やルーンは持ち運ばない方が良いでしょう。現在はそれ程大きな損害とは言えませんが、鍵付け替えなどの手間は掛かりますから。また、ちょっと狩りに出るのに秘薬を各100個とか持っていくのは、まさに鴨がネギを背負っている状態です。持っていくのは必要最小限に止めましょう。

アンチパラライズボックス(APB)

 PKの常套手段として、Paralyzeの呪文からのコンボがあります。PorchなどにMagic Trapの呪文を掛けておき、Paralyzeを受けた時に、それを開けることによって硬直を解く事が出来ます。できれば2〜3個は常備しておいた方が良いでしょう。また、自分の魔法詠唱もキャンセルできるので、長い呪文を詠唱しているときに敵が近づいてきた時に使うこともできます。

いざという時の装備

 GHP、GCP、RECALLスクロールにルーンを最低一つずつは常備しておきましょう。特にRECALLスクロールは、秘薬が尽きてしまっても帰れるため重要です。余裕が有れば、ルーンブックを持っておくのも良いでしょう。また、TRPを持っていると、囲まれたときに押しのけて逃げることが出来るので便利です。

自動ALL NAMEを使う

 自動ALL NAMEを使うと、視界外でも接近してくる人の動きをある程度知る事が出来ます。特に、レッドネーム対策には非常に大きな効果を持ちますので、極力自動ALL NAMEは使っておいた方が良いでしょう。

両手を空けておく

 緊急脱出の手段としては、RECALLの呪文が一般的ですが、剣と盾を装備している場合、まず外してからでなければ呪文が使えません。普段は両手を開けておき、実際に戦闘する時だけ装備して置いた方が良いでしょう。

残体力、残MANAを管理する

 モンスターを倒すのに全力を使いすぎては、どんなへっぽこPKerにも倒されてしまうでしょう。できれば体力は半分を切らないようにし、MANAもRECALL一回分、つまり、11は残しておくべきでしょう。

盗賊対策

 ガード圏内では、盗賊が最大の敵と言えます。かなり嫌らしい敵ではありますが、ちょっとした防御手段によって、その被害は格段に減らすことが可能です。ここでは盗賊に対する防御手段について説明します。なお、盗賊もFelucca限定の危険です。

Hiding

 自分が隠れている時は絶対安全です。Hidingスキルは普段の冒険には余り役に立たないため、Hidingスキルに割り振るのは勿体ないかも知れませんが、究極の方法としては覚えておくと良いでしょう。また、時間制限はありますが、Invisibilityの呪文でも同様の効果を持ちます。

長時間立ち止まらない

 現在、Hidingで隠れたままでもSnoopingが可能となっているため、たとえ隣にだれも見えていなくても、Stealthでこっそり近寄られている可能性があります。長時間立ち止まる時は、周囲に気を付けましょう。

売買メニューは端にずらす

 これも隣に人を入れないためですが、ベンダと取引する際に出てくる売買メニューは、自分の真上に出てしまうため、周囲のチェックが出来なくなります。周囲に近づく人を監視するためにも、メニューはすぐに移動した方が良いでしょう。

Magic Lockをかける

 総ての荷物を木箱の中に入れ、荷物を開いたままMagic Lockを掛ければ絶対安全となります。ただし、荷物を閉じてしまうと、一回Magic Unlockを掛けてもう一度Magic Lockからかけ直さなければならないので、かなり面倒な手段とは言えます。また、Last Targetを使われた場合には無意味ですのでご注意下さい。

 また、Tinker Trapが掛けられた鍵箱を入手し、まず自分が鍵を閉めてから開け(オーナーを記憶させます)、Magic Lockを掛けてから再び鍵を掛けると、Unlockをかけなくても自分だけは自由に開け閉めできる箱ができます。この場合、箱の直下、第一階層には、ロック状態では物の出し入れはできません。しかし、鍵を使って鍵をはずした状態では、自由に出し入れが可能になります。第二階層以下は鍵が掛かった状態でも出し入れできるため、普段の使用には不都合は無いでしょう。

Magic Trapポーチを混ぜる

 普段の荷物をPorchにいれ、それと並べてMagic Trapを掛けたPorch(要するにAPB)を配置します。Magic Trapの掛かったポーチをSnoopingされると爆発するので、見られている事が分かります。

近くにいる人の称号を見る

 盗賊で最も多い称号は、Scoundrelです。Unsavoryは、駆け出し盗賊あるいは毒塗り職人でしょう。気が利いた盗賊なら、敢えて称号を下げて Despicableにしているかもしれません。また、NPCの宝箱を漁るレアアイテムハンターも称号は盗賊に準じますので、ScoundrelイコールPCに害を為す人とは限りません。

離席するときはNPCの側で

 やむを得ず離席せざるを得ない時もあるでしょう。そう言う場合は、誰もいない所ではなく、NPCに囲まれた所で離席するのが安全です。自分以外誰もいない所では、盗まれても衛兵を呼んでくれる人が居ないので、全く無防備な状態となっています。

死人ローブを載せる

 荷物を入れた鞄の上に死人ローブを乗せるのは、簡単で良い方法です。但し、あくまで時間稼ぎでしかない事は覚えておきましょう。

危険なときは撤退する

 装備中の武器を外した瞬間、Last Targetマクロを使って盗む方法があります。より攻撃的な盗賊ならば、Disarmを使って装備を外して盗んで行くでしょう。Last Targetを使われた場合、一回ターゲットされたが最後、鍵箱にしまっても無意味であるため大変危険です。危ないと思ったときは、素直に撤退するのも一つの選択肢でしょう。

船の鍵を取られたときは

 マスターキーを取られた場合、それを使ってRecallし、どこかで船を陸揚げされた時に完全に取られてしまいます。逆に言えば、先に自分で陸揚げし直せば、船を取られることはありません。盗まれた事に気づいたときは、銀行の鍵を使ってすぐに行動しましょう。また、普段は複製した鍵を使うのもいい方法です。

取引詐欺対策

 詐欺も犯罪としてはよく起こりうるものです。しかしながら、盗賊と違い、システム的には犯罪ではないため、こらしめる方法は事実上有りません。一応、過度の常習詐欺は補導対象ではありますが、些か粋でない対処法です。現在は、取引時に注意しておけば防げるものが多いので、大抵は気を付けていれば問題ありません。

うまい話に乗らない

 普段なら10万gp以上の価値を持つはずの家を5万で売る人は居ないでしょう。うまい話には裏があると言う物です。前金後金方式だったとしても、詐欺師としては半分取れば御の字であるため、決して安全な方法ではないことを覚えておきましょう。

システムを理解する

 家とペットの譲渡は、取引ウィンドウを用いて安全に取引する事ができます。現在、安全に取引できないのは武具の修理とシャード間取引くらいです。安全なシステムを使わない事を要求された時は、その理由を考えておくべきでしょう。

労力を惜しまない

 相手が信用できない場合は、大量の品物を安全でない方法で一度に取引しようとせず、少しずつでも安全に取引するべきでしょう。

他の人との取引を見る

 自称鍛冶屋に修理を頼んだら、そのまま持ち逃げされたと言うのが鍛冶屋詐欺です。対策としては、他の人が修理を頼んでいて、無事にそれが終わっているかどうか確認しましょう。

取引相手の称号を見る

 家を持つようなキャラクタが称号無印、なんて事はまずありません。取引相手のキャラクタに、ある程度時間が注がれている事が分かれば、ある程度の保証にはなるでしょう。ただし、生産専門キャラクタだとGM Smithでも称号無しと言う場合もあるので、称号無しイコール詐欺とは言えませんし、逆に、詐欺用キャラでもそれなりに称号を得てから来る場合もあるでしょう。また、ギルドタグも一定の保証となり得ますが、悪漢ギルドの場合は当然ながら気を付けるべきでしょう。

強い立場で取り引きする

 買うときは後払い、売るときは後渡しなら詐欺のしようがありません。強い立場になるには、いかに相手に信用して貰うかがポイントでしょう。大手BBSで常に発言しているとか、長くやっているHPを相手に公開するとかが良いですが、これは一日二日で出来るものではないので、初心者向けではありませんが。なお、ICQに関しては、捨てUINを取られる事が多いので、ある程度古い番号でない限り信頼できる条件とは言えません。上で書いているとおり、できるだけ高い称号のキャラクタを持ってくることも、信用される条件となりえます、絶対的ではない事を承知しておいた方がいいでしょう。

ベンダ詐欺対策

 Vanquishingと書かれてあるKatanaを買ったら、実はRuinだった、と言うのが典型的なベンダ詐欺です。また、たくさん並べてある40gpの商品の中に、4040gpの商品が一つ二つ混ぜて置いてあると言うのもベンダ詐欺で良くあるパターンでしょう。以下のいずれも、始めて買う店では注意した方が良いでしょう。

偽アイテム詐欺対策

 Item Identificationのスキルを使うか、同じくItem Identificationの呪文が込められたWandを使えば価値を知る事が出来ます。ただし、Treasure mapに関しては、そのままで鑑定する事は不可能です。

高額商品詐欺対策

 確認ウィンドウをよくチェックするしかありません。単調作業ですが、根気よくチェックしましょう。なお、ベンダオーナーが誤って高い値段をつけてしまう事もあります。異様に高額な商品が有ったとしても、詐欺と決めつける事は避けた方がいいでしょう。

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