ブリタニアの生活は、わずかな現金と、身の回りの持ち物だけを持った状態で始まります。 この、プレイヤースキルも含めて、何もない状態から身を立てる必要があるのです。 (既存の大手ギルドに入って、援助の嵐を受けるという手もありますが、最初の貧乏暮らしもUOの楽しみの一つであるため、全くお勧めできません)。 この章では、何もない状態から稼ぐことの出来る職業を幾つか紹介します。

釣り

 釣り竿一本と水場さえあれば、どこでも釣りは可能です。 釣り竿(Fishing Pole)は魚屋で買えますが、最初にFishingスキルを1でも入れておけば初期装備で始めから貰えるため、スキルを取っておいた方が良いでしょう。
 釣りによって靴を釣り上げる事がありますが、それは靴屋(Cobbler)に持っていくと高く売る事ができます。 逆に、魚自体は余りそれ程良い値段では売れませんが、一応、捌いた生の切り身はTavernのCookが買い取ってくれます。 焼いた切り身はPCに売る事ができるでしょう。
 なお、Fishingスキルが90を越えると宝の地図を、GMになるとSOSボトルを釣ることが出来ますが、これは非常に高い収入源となります。
 釣りは最初から最後まで良い資金源となりますが、スキルが成長しにくいことと釣りながら(他の誰かと喋るくらいしか)他にできる事が無いため、やや暇な稼ぎ方とは言えます。

木こり(弓師)

 木こりによって得られた丸太(Log)を刃物で削って矢尻(Shaft)を作り、鳥を狩ってさばいた羽(Feather)を組み合わせて矢(Arrow)またはボルト(Bolt)を作ります。 また、丸太からBowやCrossbowを作るのも良いでしょう。
 矢やボルトはArcherにとって必要不可欠な消耗品であるため、PCの需要は常にあります。 それに対して、高品質でないBow、Crossbowなどは武器屋、弓矢屋に売るしかありません。 GM Bowcraftを目指すのでなければ、矢生産だけに止めるのもいいかも知れません。
 収入は低目ですが、鳥との闘いがあるのが少しは変化になるでしょうか。 また、Raw birdを焼いたCooked birdは、Tavernkeeperが買い取ってくれますが、Raw birdに比べると値段が跳ね上がるため、焼いてから売るべきでしょう。

木こり(大工)

 Logに大工道具を使うことによって商品を作り、NPCに売却してお金を得ます。
 キャラクタ作成時にCarpentry50を割り振っていれば、木の盾(Wooden Shield)をいきなり作る事が可能であるため、それを防具屋に売却すれば、良い利益が得られるでしょう。
 最終的に他のスキルと組み合わせればハウスアドオンが出来るようになるとは言え、どちらかと言えば戦闘には無縁の職業なので、最初の楽しみにはやや不適かも知れません。
 また、Boardは、PCには良い値段で売れるため、材料のまま銀行にため込み、数がまとまったらPCに売ってしまうのも一つの手です。
 木こりはSTRが上がりやすいスキルであるので、木こりをしながら小動物を狩ったりして冒険の準備をするのに良いでしょう。

鉱夫・鍛冶屋

 Minocなどの鉱山に行って、掘った鉱石(Ore)を鍛冶屋などにあるForgeに持っていって精錬し、Ingotに変えましょう。 精錬に失敗するとOreが半減してしまうため、Miningスキルが低い間は小分けにして溶かした方が確実です。 Ingotは銀行前などで売り歩けば、PCがすぐに買い取ってくれる事でしょう。
 また、MiningはSTRが上がりやすいスキルなので、冒険の資金稼ぎと同時にSTRを鍛えるのにも良い方法です。 Miningは確実にお金が入る堅実な資金源と言えますが、単調作業で暇である事が欠点といえます。
 なお、シャベル(Shovel)やつるはし(Pickaxe)は消耗品です。 街の細工屋で購入するか、Tinkerスキルを必要としますが、Tinker ToolとIngotを使って自分で作る必要があります。 また、掘ったIngotをそのまま売らず、自分で加工して出来た製品をNPCに売ることもできます。 鍛冶屋も修行する場合は、Wooden Kite Shieldが安定して稼げます。

裁縫

 羊から毛(pile of wool)を刈り取り、裁縫屋などにある糸車(Spinning wheel)で毛糸玉(Ball of yarn)を作ります。 次に、毛糸玉を織機(Upright loom)に5回掛けると布地(Bolt of cloth)ができます。 また、綿畑(Cotton)から木綿玉(Bale of Cotton)を刈り取り、巻き糸(Spool of thread)を作って布を織るのも良いですが、効率から言えば木綿玉をそのまま売った方が遙かに多くのお金を手に入れられます。
 もう一つの方法は、狩りによって革を手に入れ、それから靴などを作って靴屋(Cobbler)に売る事です。 Tailorスキルが上がって行けば、靴だけではなく革鎧も作れるようになります。
 もちろん、裁縫屋でも布地などの原材料は売られているので、それを購入して作成した服を裁縫屋に売ると言う方法は有りますが、原料価格が高いため、この方法で儲けを得るのは難しいでしょう。

料理

 倒した動物を捌いて生肉を手に入れた時、そのまま肉屋に売る事もできますが、自分で焼いてしまえば、より高く売ることが出来ます。
 料理に専念するのであれば、小麦粉を買って水でこね、それを焼いたパンを売ると言う手もあります。 他にも色々な料理はできますが、手間の割に余り値段は変わらないので、パンだけで十分です。 また、肉屋でRaw birdを買って焼いてNPCに売るのも効率がよい方法です。
 簡単にお金を手に入れる事はできますが、量的にかなり少ないこと、Cookingスキルは現在将来性が今一なため、余りお勧めできません。

狩り

 最初は、直接現金を得られるモンスターを倒すのはとても無理ですが、まずは鳥や野生動物を狩ることによって、さまざまな原材料を得ることが出来ます。 お金やスキル、防具が無くても、十分な体力さえあればちょっとした武器(初期装備のPractice Weaponではまともな攻撃力を持たないので、武器屋で買う必要があります)だけで動物を狩ることは出来ます。 勿論、狼や熊は無理ですが、猪や鳥ならなんとか倒せるでしょう。 得られた材料の生かし方、料理、裁縫などを参照して下さい。 とりあえず闘いたい方にとっては最適な稼ぎ方でしょう。

護衛

 街中に、護衛を求めるNPCが居る事があります。 彼らを見つけると、「Destination」と尋ねてみましょう。 彼が行きたい街、もしくはダンジョンを言いますので、「I will take thee」と言えば、彼を連れていく事が出来ます。 目的地に到着すると、幾ばくかのお礼がもらえるでしょう。 最終的には、7th Circleの呪文であるGate Travelを使えるようになると効率よく稼げるようになりますが、最初は歩いたりMoongateで連れていったりするしか有りません。 時間制限もあるので(一定時間が経つと、何も言わずに消えてしまいます)、最初は効率が余りよくないかも知れません。 特に、ダンジョンについては、危険な場所であるので初心者向きではありません。 また、Stealingスキルを持っていれば、圏外に連れ出した状態で彼から身ぐるみをはぎ、更に目的地で礼金を取る二重取りが可能ですが、立派な犯罪行為であるのでお勧めはできません。

拾い屋

 聞こえは悪いですが、環境美化に協力していると言う言い方もあります。 ベテラン冒険者にとっては重いだけのゴミも、初心者にとっては十分換金する価値のあるものが転がっている事があるのです。 ゴミ以外でも、木綿畑から木綿玉を採取して、それを裁縫店などで良い値段で売る事ができたりもします。 羊の毛を刈って歩くのも良いでしょう。 但し、他人の死体から漁る事(青ネームの死体から漁ることは犯罪行為であるため、ガード圏内だと自分が殺されます)や、他人が倒した獲物から漁ること(これはシステム上の犯罪行為ではありませんが)は、礼儀知らずで非常に嫌われる行為なので、悪人をロールプレイする場合でなければご注意下さい。

他プレイヤーへの売り方

 NPCにしか売れない生産物もありますが、なんと言っても商売の決め手はいかにPCに買って貰うかです。 NPC相手には一回に5個づつしか売れませんが、PCならば桁違いの数を一気に買ってくれるでしょう。 ただし、低品質の盾を十個も買ってくれるPCは居ないように、上手な商売には作る物を考える必要があります。
 初心者でもできる品物で、需要が多い物と言えば、材料系が挙げられます。 Ingot、Board、Peace of leatherなどは、確実に売れる事でしょう。 また、矢類はArcherにとって必須な消耗品なので、これも確実に売れることでしょう。
 さて、売り方ですが、まずは人通りが多い時間、場所に立たなければなりません。 在日シャードの場合は、テレホーダイが始まる23時前後にそれぞれの都市の銀行前と言う事になるでしょう。 さて、売り文句ですが、サードパーティツールを使わない方法では三つあります。 一つはSayマクロ。 これは複数行を登録できますが、半角英数字しか使えない問題があります。 もう一つはCtrl+Qによる台詞復誦。 日本語Eも使えますが、直前に喋った一行しか出せない欠点があります。 最後の方法として、日本語辞書に売り文句を短文登録してしまう方法です。 長いの台詞をいつでも使える利点はありますが、登録にて間が掛かる欠点はあります。 とりあえずはCtrl+Qが一番手っ取り早いでしょう。
 台詞としては、簡潔に必要な事だけを喋ったり、バナナのたたき売りのような演出たっぷりにしゃべったり、色々考えられますが、ぜひとも頭を絞って考えてみましょう。 対人取引は生きて行くにあたって必須と言っていいですから、良い商売ができる事を祈ります。

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